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会社における、他人の誕生日の空気感
会社では誰かの誕生日が近づくと「なにかしなきゃ」的な空気になります。
それは若手の仕事になることがほとんどです。
だいたいの場合、上司から
「おい、おまえ、今日○○さんの誕生日だろ、いつも世話になってるだろ、なんかやれ」
みたいになります。
経験の浅い若手は仕事の仕方が分からないため、周りの人ほとんどにお世話になっていることは間違いないです。
なので若手の仕事、ということらしいです。
ぼくが逆の立場(=誕生日の人)だったら、
サプライズ的なやつは全然いらないし、
大々的にやらなくていいし、
(「○才の抱負は?」とか面倒くさい質問は絶対しないでほしい)
普段お世話になっている人とこじんまり出来るだけで有難いし、満足なのです。
むしろ、準備してたはずなのに誕生日の本人が帰っちゃったときとかの方が、
予想外の展開を楽しめるので個人的に好きだったりします。
サプライズは誰のためのもの?
お祝い事やプレゼントは大体サプライズで渡すことが多い気がしているのですが、
誰のためにやっているのか分からなくなっているんじゃないのかなあと思っています。
ここからは、「サプライズが嫌いだ」という話です。
サプライズされた側の「義務」
まず受け取る側ですが、
サプライズは喜びの強要だと思うので嫌いです。
サプライズの暗黙のルールとして、
受け取る側は、「サプライズされた」ので驚かなくてはいけません。
サプライズの時の空気って、
本人に秘密にして準備を進めてくれており、
「ほら、お前のために準備してやったんだ、喜べ」的な
(あくまで、的なです)
空気がすごいじゃないですか。
これは驚きのリアクションが薄いぼくみたいな人は不利です。
普通にリアクションをすると、「あれ、そんなに嬉しくなかったのかな」
とか思われちゃったりなんかして、悲しませることになるわけです。
なので、この時は無理をして演技をする必要があります。
ポイントは「おおー」みたいなリアクションと、あと出来る限りの笑顔。
この「どや?嬉しいか?どうなんや?」のような、喜びを強要する営みが嫌いです。
しかも大人になってくると過去のサプライズの知見もそこそこ貯まっているはずだし、
誕生日近いとなにかあることは予想つくはずだし、
ケーキ持って来られても想定の範囲内すぎて驚けないですよね、
でもせっかく準備してくれた人のために、感謝の意味も込めて驚かなくてはいけません。
準備する側の「タブー」
あとは準備する側。
準備する側はサプライズなので、本人にばれてはいけません。
サプライズが台無しになるからです。
でもやっぱり準備する側も人間なんだし、口がすべってしまったり、
なんやかんやでとちって本人に伝わってしまうこともあるじゃないですか。
そうするともう「あーあ」とか「台無しじゃん」みたいな感じになります。
とちった人への集中砲火なわけです。
確かにその人はミスったかもしれないですが、
そのせいで空気が悪くなるのが嫌いです。
楽しい思い出を作るはずが、人によっては楽しくない思い出になってしまうと思います。
そもそもサプライズというものは「本人に途中でばれる」というリスクがあるわけですからね、
そのリスクを楽しみつつやるならいいと思いますけど、
それはそれで、「だれのための」サプライズなのかと思うわけです、
準備する側が勝手に楽しんで、渡す側に喜びを強要して、
なにが楽しいんだと思います。
ちなみに空気悪くなるリスクとってまで
サプライズで得られるリターンはそんなにないと思っています。
「一番の被害者」
そして最後に、一番の被害者は途中でサプライズを知ってしまった本人です。
「まじか」
以外のなにものでもないです。
「このあとのリアクションどうしよ~~、初めて見たリアクションしなきゃ、、」
だったり、
「まあまあ途中で知っちゃったけど気持ちはすごくうれしいよ」
とか言いつつ、
(なんで自らのサプライズで、失敗した人のフォローしてるんだ俺は、、、)
と思っているはずです。
この営み全体的に「なにしてんだろ」という感じです。
他にも本人を喜ばせる手段はあるからね、
無理してサプライズしなくてもいいじゃないですか、
と思います。
祝い方はサプライズ以外にもあるはず、ということが言いたい
サプライズを嫌いな人がいるということは、
好きな人もいるということなので、
相手を理解して、一緒に楽しんでください。
ただしサプライズされた人全員が喜んでいると思わないでください。
「フラッシュモブでプロポーズはありえん」という女性がいるのと同じ話だと思っています。
念のためですが、
祝うなということではなくて、祝い方の話です。
相手のためにやるのだから、相手に合った方法で祝いましょうという話です。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
取り急ぎ御礼申し上げます。
ここでもつべこべ書いています。